コンピュータの性能評価に用いるベンチマークに関する説明のうち、適切なものはどれか。
ア |
オンライントランザクション処理の代表的なベンチマークであるTPCは、性能尺度がTPSで客観的であるが、コストの尺度が欠けている。 |
イ |
コンピュータシステム全体のベンチマークには、Dhrystone、Whetstone、Livermore Fortan Kernel、Linpack、SPECなどがある。 |
ウ |
性能評価のために複数種類のベンチマークを実行することは、システム性能の特徴を理解することができるので、導入機種の選定に有効である。 |
エ |
ベンチマークテストは汎用的な評価モデルであり、その結果はコンピュータ性能の評価に広く使用できる。 |
答え ウ
【解説】
ア |
TPC(Transaction Processing Performance Council)にはコストの尺度もあります。 |
イ |
いずれのベンチマーク試験もCPUの性能を評価するもので、コンピュータの全体の性能ではありません。
Dhrystone:CPUの浮動小数点処理以外の性能、Whetstone:CPUの処理性能、Livermore Fortan Kernel:CPUの処理性能、Linpack:CPUの浮動小数点処理性能、SPEC:CPUの処理性能 |
ウ |
複数のベンチマークを行い、導入する機種を選定することは有効です。
ただし、導入する機器と関係のないベンチマークを行う必要はありません。 |
エ |
ベンチマークの内容(種類)によって、目的が異なるので、ベンチマークの結果をそのままコンピュータの性能と判断することはできません。 |
【キーワード】
・ベンチマーク
【キーワードの解説】
- ベンチマーク(benchmark)
コンピュータの性能(ハードウェア、ソフトウェア)を計測するための試験。
試験用のソフトウェアを実行して、処理にかかる時間を測定して複数のコンピュータの性能の比較を行う。
試験の内容は用途に特化した試験と総合的な試験に分かれる。
もっと、「ベンチマーク」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|