平成19年 春期 基本情報技術者 午前 問44

層構造のモジュール群からなるソフトウェアの結合テストを、上位のモジュールから行う。
この場合に使用する、下位モジュールの代替となるテスト用のモジュールはどれか。

 ア  エミュレータ  イ  シミュレータ  ウ  スタブ  エ  ドライバ


答え ウ


解説
プログラムを分割するときの方法として、階層で分けたときのテストの方法として、上位からテストを行っていくときと、下位からテストを行うことがあります。
上位からテストを行うとき、下位のプログラムができていないときは、下位のプログラムと同じインタフェースの模擬プログラムを作ってテストを行います。
このとき作る模擬プログラムのことをスタブといいます。

階層化で開発したプログラムを下位からテストを行うとき、同様に上位のプログラムの模擬を作るとき、その模擬プログラムをドライバといいます。

エミュレータとは、ハードウェアの動作を模擬的にソフトウェア実現したものです。ハードウェアが完成する前にソフトウェアのテストをするときに使います。組込み系では一般的に使われています。

シミュレータとは、現実に発生しないようなケースのテストを行うために、コンピュータ上でテスト環境を作ってテストすることです。


キーワード
・結合テスト

キーワードの解説
  • 結合テスト
    ソフトウェアのテスト工程の一つ。
    機能単位にソフトウェアを分割して開発する場合、テストは分割して開発した個々のソフトウェア単位にテストを行います。(単体テスト)
    次に関連する機能間のインタフェースのテストを行います。(結合テスト)
    その次は、開発した全てのプログラムでテストを行います。(システムテスト)
    最後に、実際に運用する環境でテストを行います。(運用テスト)

もっと、「テスト」について調べてみよう。

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