平成19年 春期 基本情報技術者 午前 問77

表の条件で、1回の発注量を40個とする場合を、1回の発注量を100個とする場合と比べたとき、仕入額、発注費、保管費用の年間総額はどうなるか。
ここで、在庫は一定の割合で減少し、在庫がなくなると同時に入荷するものとする。

年間発注量 400個
1個あたりの仕入額 5万円
1回あたりの発注費 2万円
1個あたりの年間保管費用 1万円
大口発注割引(1回の発注量100個以上) 仕入額の10%

 ア  182万円安い  イ  152万円安い
 ウ  152万円高い  エ  182万円高い


答え エ


解説
仕入れ数が40個と100個の場合の費用を計算します。
ここで、年間保管費用は平均した在庫数になるので、仕入数の半分が平均在庫数になります。
[1回の発注量が40個の場合]
 発注回数:10回
 平均在庫数:40個÷2=20個

 仕入額=5万円×400個=2,000万円
 発注費=2万円×10=20万円
 年間保管費用=1万円×20個=20万円
 年間総額=2,000万円+20万円+20万円=2,040万円

[1回の発注量が100個の場合]
 発注回数:4回
 平均在庫数:100個÷2=50個
 1回の発注個数が100個なので大口発注割引がある。

 仕入額=5万円×400個=2,000万円
 発注費=2万円×4=8万円
 年間保管費用=1万円×50個=50万円
 大口発注割引=2000万円×(-10%)=-200万円
 年間総額=2000万円+8万円+50万円-200万円=1,858万円

差額は、
 2040万円-1858万円=182万円
(エ)です。


キーワード
・費用の総額

キーワードの解説
  • 費用の総額
    発注に関係するコストの総額なので、単価、保管費用、発注費用から計算します。
    この問題では大口発注割引が鍵です。
    実際にはこれ以外に輸送費用なども考慮する必要があります。
    発注費用とは、人件費、印紙代などです。

もっと、「費用(コスト)」について調べてみよう。

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