平成18年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問5

論理式P、Qがいずれも真であるとき、論理式Rの真偽にかかわらず真になる式はどれか。
ここで、“ ̄”は否定、“∨”は論理和、“∧”は論理積、“→”は含意(“真→偽”となるときに限り偽となる演算を表す。

 ア  ((P→Q)∧(Q→P))→(R→Q)
 イ  ((P→Q)∧(Q→P))→(Q→R)
 ウ  ((P→Q)∨(Q→P))→(R→Q)
 エ  ((P→Q)∨(Q→P))→(Q→R)


答え エ


解説
論理式Rの真偽がわからないため、各式の右辺の(R→Q)、(Q→R)はともに真偽は不明である。
したがって、選択肢の式が真になるには左辺が偽であることが条件である。

 ア  ((P→Q)∧(Q→P))の、(P→Q)と(Q→P)はともに真であるので、左辺は真である。
 イ  ((P→Q)∧(Q→P))の、(P→Q)と(Q→P)はともに真であるので、左辺は真である。
 ウ  ((P→Q)V(Q→P))の、(P→Q)は偽であり、(Q→P)は真であるので、左辺は真になる。
 エ  ((P→Q)V(Q→P))の、(P→Q)は偽であり、(Q→P)も偽であるので、左辺が偽になる。


キーワード
・論理演算

キーワードの解説
  • 論理演算
    値として0(偽)と1(真)をもつ計算のことで、
     論理和は、0 ∨ 0=0、0 ∨ 1=1、1 ∨ 0=1、1 ∨ 1=1
     論理積は、0 ∧ 0=0、0 ∧ 1=0、1 ∧ 0=0、1 ∧ 1=1
     否定は、0=1、1=0
    である。

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