TCP/IPネットワークでは、プロトコル階層はアプリケーション層、トランスポート層、インターネット層、ネットワークインタフェース層に分けられている。
SNMPと同じ階層に属するものはどれか。
ア |
FTP |
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イ |
ICMP |
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ウ |
RARP |
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エ |
UDP |
答え ア
【解説】
ア |
FTP(File Transfer Protocol)は、ファイルの転送を行うのに使用するプロトコルで、アプリケーション層に分類されます。 |
イ |
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、ネットワークに接続した装置間で、お互いの状態を確認するために使用するプロトコルで、インターネット層に分類されます。 |
ウ |
RARP(Reverse Address Resolution Protocol)は、イーサネット環境において物理アドレス(MACアドレス)からIPアドレスを取得されるためのプロトコルで、インターネット層に分類されます。 |
エ |
UDP(User Datagram Protocol)は、送信したデータが相手に正しく届いたか確認(送達確認)を行わないプロトコルで、トランスポート層に分類されます。 |
【キーワード】
・プロトコル階層
・SNMP
【キーワードの解説】
- プロトコル階層
ネットワークを階層化する目的は、隣り合う上下の階層とのインタフェースを合わせれば、別のプロトコル(通信手段)に置き換えても動作させることを可能にすることです。
考え方は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルと同じです。
また、階層化することで、開発を別々に行えたり、層単位での新しい技術への置換えが容易になります。
前者の例は、有線LANと無線LAN、ダイヤルアップ、ISDN、ADSL、FTTH(光)などの置換えです。
後者の例としては、IPv4とIPv6の置換えや、POP3とIMAP4の置換えなどです。
- SNMP(Simple Network Management Protocol)
TCP/IPネットワークで、ネットワークに接続しているルータや端末などの通信機器をネットワークを経由して監視・制御するためのプロトコル(通信手順)です。
監視・制御の対象となる通信機器はMIB(Management Information Base)という管理情報を持っていて、管理を行う装置はこのMIB情報に基づいて設定変更などを行います。
SNMPはアプリケーション層に分類されます。
もっと、「SNMP」について調べてみよう。
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