平成18年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問61

A、B、C、D、Eは、ある関係Rの属性集合であり、関数従属A→BC、CD→Eが成り立つ。
これらの関数従属から導かれる関数従属はどれか。
ここで、X∪YとはXとYの和集合を示す。

 ア  A→E  イ  AD→E  ウ  C→E  エ  D→E


答え イ


解説
問題文のA→BC(@)、CD→E(A)から計算します。
@のA→BCの両辺にDを加えると
 AD→BCD
になり、右辺のBCDにAを適用すると
 BCD→BE
になります。すなわち
 AD→BE
です。
ここで、分解の特性を適用すると
 AD→BEは、AD→BかつAD→E
(イ)になります。


キーワード
・関数従属

キーワードの解説
  • 関数従属
    2つの集合の間で、一方の属性集合の値(の集合)がもう一方の属性集合の値を関数的に決定するという、関係のことを関数従属といいます。
    関数従属には、幾つかの特性があって
    • 増加:X→Yならば、XZ→YZ
    • 推移性:X→YかつY→Zならば、X→Z
    • 結合:X→YでありX→Zならば、X→YZ
    • 分解:X→YZならば、X→YかつX→Z
    などがそうです。

もっと、「関数従属」について調べてみよう。

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