平成18年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問42
オブジェクト指向におけるインヘリタンスに関する記述はどれか。
ア
あるクラスのサブクラスを定義するとき、基底クラスで定義されたデータ構造と手続をサブクラスで引き継いで使うことができる。
イ
オブジェクトの性格を決めるデータ構造や値を隠ぺいし、オブジェクトの外部から直接アクセスすることを禁止する。
ウ
オブジェクトのデータ構造や手続を変更した場合でも、外部への影響を避けることができ、オブジェクトの独立性を向上させることができる。
エ
同一のデータ構造と同一の手続をもつオブジェクトをまとめて表現したものである。
答え ア
【
解説
】
ア
オブジェクト指向のインヘリタンスの説明です。
イ
オブジェクト指向のカプセル化の説明です。
カプセル化にはデータの隠ぺいがあります。
ウ
オブジェクト指向のカプセル化の説明です。
カプセル化にはデータ構造や手続の隠ぺいもあります。
エ
オブジェクト指向のクラスの説明です。
【
キーワード
】
・インヘリタンス
【
キーワードの解説
】
インヘリタンス(inheritance、継承)
オブジェクト指向の概念の一つで、あるオブジェクトが他のオブジェクトの特性を引き継ぐことで、この場合、両者に継承関係があると言う。
オブジェクトBがオブジェクトAを継承する場合、Aを親クラス(スーパクラス)、Bを子クラス(サブクラス)といい、BはAの一種であるといIs-aの関係(B is a A)が成り立つ。
また、UMLのクラス図では、AはBの汎化したクラス、BはAの特化したクラスになる。
もっと、「インヘリタンス」について調べてみよう。
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