平成18年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問62

次のような繰返し構造をもったレコードからなるデータを、第3正規形に正規化したものはどれか。
ここで、下線部分は主キーを表す。
また、単位と単価は商品コードごとに決まるものとする。

 ア  
 イ  
 ウ  
 エ  


答え イ


解説
もとのデータは繰返しがあるので、正規化されていないデータである。
まず、繰返し部分の「商品コード」「単位」「数量」「単価」を別グループにして、第1正規形にすると、
 
(エ)になる。
次に、主キーが決まると従属的に決まるデータの『商品コード』から決まる「単位」「単価」を別グループにして、第2正規形にすると、
 
(ウ)になる。
最後に、推移的に決まるデータとして『顧客コード』から決まる「顧客名」「住所」を別グループにして、第3正規形にすると、
 
(イ)になる。


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

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