平成19年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問56
ATM交換方式の特徴として、適切なものはどれか。
ア
ATMのプロトコルには、音声・データ・画像のデジタル符号化方式が含まれる。
イ
LANとWANのそれぞれに対応する機器が販売されており、LANとWANで共通に使用できるプロトコルとして、TCP/IPに変わるものと期待される。
ウ
広帯域ISDNを実現する技術であり、網インタフェースに数kビット/秒の低速から100Mビット/秒を超える高速まで様々な速度で使用できる。
エ
情報をセルと呼ばれる固定長のブロックに分割して送受信する。
答え エ
【
解説
】
ア
ATMにはデジタル符号化方式は含まれません。
イ
ATMは第2層のデータリンク層ですので、TCP(第4層
:
トランスポート層)、IP(第3層
:
ネットワーク層)に変わるものではありません。
ウ
ATMは高速回線で使用することを前提に考えられているため、1Mビット/秒以下の回線では利用メリットがありません。
エ
ATMでは情報を53バイトのセルという固定ブロックに分割して送受信します。
小さなデータに分割することでデータの遅延を小さくできるメリットがあります。デメリットは送受信データにおけるヘッダー部の割合が大きいので、効率が悪いです。
【
キーワード
】
・ATM交換方式
【
キーワードの解説
】
ATM交換方式(Asynchronous Transfer Mode、非同期転送モード)
一つの回線を複数の論理回線(チャネル)で同時に使用する技術の一つで、各チャネルはデータを53バイト(ヘッダー5バイト、データ48バイト)の固定長のデータにして送受信を行ないます。
OSI基本参照モデルでは第2層のデータリンク層に相当します。
もっと、「ATM交換方式」について調べてみよう。
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