平成19年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問68

データベースを更新するトランザクションが異常終了したとき、DBMSが行なうべき処理はどれか。

 ア  後退復帰(ロールバック)  イ  前進復帰(ロールフォワード)
 ウ  チェックポイントの取得  エ  バックアップの取得


答え ア


解説

 ア  後退復帰は、トランザクションが異常終了したときに、ログ情報を用いてDBMSの状態をトランザクション実行前の状態に戻す処理である。
 イ  前進復帰は、データベースを格納している記憶装置が故障したときに、新しい記憶装置にバックアップデータを戻した後、ログ情報を用いてDBMSを障害発生前の状態に戻す処理である。
 ウ  チェックポイントの取得は、定期的に行いデータベースの状態を確定させる処理です。
 エ  バックアップの取得は、データベースの内容のコピーを取得し、データベースを格納している記憶装置の障害にたいして備えることです。


キーワード
・データベースの復旧

キーワードの解説
  • データベースの復旧
    データベースの復旧には、データベースを格納している記憶装置(ハードディスク)の故障が発生したときの復旧と、データベースを操作する処理(トランザクション)が異常終了したときに、操作内容を取り消す処理がある。
    前者の場合は、バックアップデータとログを用いて、障害発生前の状態にデータベースを戻す。
    後者の場合には、ログを用いてトランザクションの実行前の状態にデータベースを戻す。

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