平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問17

表に示す命令ミックスによるコンピュータの処理性能は、何MIPSか。

命令種別 実行速度(ナノ秒) 出現頻度(%)
整数演算命令 10 50
移動命令 50 30
分岐命令 50 20

 ア  9  イ  30  ウ  33  エ  110


答え ウ


解説
この命令ミックスでの、1命令の処理時間を求めます。
整数演算命令は、実行速度:10ナノ秒で、出現頻度:50%なので、処理時間は、10ナノ秒×50%=5ナノ秒(@)になります。
同様に、移動命令は、実行速度:50ナノ秒で、出現頻度:30%なので、処理時間は、50ナノ秒×30%=15ナノ秒(A)になります。
また、分岐命令は、実行速度:50ナノ秒で、出現頻度:20%なので、処理時間は、50ナノ秒×20%=10ナノ秒(B)になります。

したがって、1命令の処理時間は@+A+B=5+15+10=30ナノ秒 になります。

求める、MIPS値は1秒間に30ナノ秒の命令を何百万回実行できるかなので、1秒÷30ナノ秒=33,333,333回になるので、33MIPS(ウ)です。


キーワード
・命令ミックス
・処理性能(MIPS)

キーワードの解説
  • 命令ミックス
    コンピュータの性能を調べるのに、実際にプログラム(測定用プログラム)を動作させて測定するとき、プログラム中に出てくる命令の組合せのことです。
    コンピュータ上で動作させるプログラムの業務分野で、命令の出現頻度が異なるので、業務分野によって出現頻度は変更する。
  • 処理性能(Million Instructions Per Second、MIPS)
    1秒間に処理できる命令の数のことで、コンピュータの性能を比較するのに使用します。
    1MIPSは1秒間に100万個の命令を処理できる性能を持っていることになります。

もっと、「命令ミックス」について調べてみよう。

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