平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問29

3層クライアントサーバシステムの特徴として、適切なものはどれか。

 ア  GUIツールの利用によって比較的簡単にプログラムを作成でき、プロトタイピング開発やエンドユーザーコンピューティングに適する。
 イ  各層間の相互依存度が比較的少ないので、開発作業を層ごとに並行して行うことができる。
 ウ  業務処理とデータベース処理の分離ができないので、クライアント側のアプリケーションの拡張の仕方によってはデータベースアクセス要求が増加し、レスポンスが遅くなる。
 エ  業務ロジックに変更が生じた場合、すべてのクライアントにインストールされたプログラムを入れ替える必要がある。


答え イ


解説

 ア  GUIビルダ機能を持った開発環境の説明です。
例としては、Microsoft Visual Basic(VB)などになります。
 イ  3層クライアントサーバシステムの説明です。
説明のとおり、3層クライアントサーバのメリットは、層ごとに個別開発ができること、層間のAPIを合わせれば層単位で変更可能なことです。(例:データ層を入れ替えて、別のデータベースを利用することが可能。)
 ウ  3層クライアントサーバシステムは、業務処理をファンクション層、データベースアクセスをデータ層に、分離します。
 エ  クライアント側のコンピュータにプログラムをインストールするタイプのシステムの説明です。
クライアント側のプログラムのバージョン管理が難しいため、最近ではクライアント側のコンピュータにプログラムをインストール必要のない、Web技術を使ったシステムが多くなってきています。


キーワード
・3層クライアントサーバシステム

キーワードの解説
  • 3層クライアントサーバシステム
    プログラムを3つの層に大別して作られるシステムのことです。
    • ユーザーとのインタフェース部分を制御する、プレゼンテーション層。
    • データの加工などの処理を行う、ファンクション層。
    • データベースとの処理を行う、データ層
    になります。

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