平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問39

OSS(Open Source Software)の特徴のうち、適切なものはどれか。
ただし、OSSはOSI(Open Source Initiative)によるOSD(The Open Source Definition)の定義に基づくものとする。

 ア  OSSはフリーウェアと同様に無償で入手できるが、商用システムの開発への利用は禁止されている。
 イ  OSSをパッケージ化したり、自社のソフトウェアを組み合わせたりして、有償で販売することができる。
 ウ  システム開発で利用できるようにソースコードで入手できるが、利用者数がある数以上になるとライセンス料が発生する。
 エ  複製と改良は自由にできるが、改良したソフトウェアを再頒布することはできない。


答え イ


解説

 ア  OSSを使って商用システムを開発しても問題ありません。
(商用システム禁止にすると、誰もOSSを使わないでしょう。)
 イ  OSSをパッケージ化したり、自社のソフトと組み合わせて、派生物を作り販売することが可能です。
 ウ  OSDで利用者数による差別(集団・グループの差別)は禁止されています。
 エ  改良したソフトウェア(派生物)の再頒布は禁止されていません。


キーワード
・OSS

キーワードの解説
  • OSS(Open Source Software)
    ソフトウェアの著作権を守りながら、ソースコードを無償で公開し、誰でもそのソフトウェアを使用・改良・再頒布を可能にするという考えである。
    OSSの定義には、OSI(団体)がOSDという定義をしていて、その内容は
    1. 自由な再頒布ができること
    2. ソースコードを入手できること
    3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適当できること
    4. 差分情報の頒布を認める場合には、同一性の保持を要求してもよいこと
    5. 個人や集団を差別しないこと
    6. 利用分野に対する制限を設けないこと
    7. 再頒布時に追加ライセンスを必要としないこと
    8. 特定の製品に依存しないこと
    9. 同じ媒体で頒布される他のソフトウェアを制限しないこと
    10. 技術的に中立であること
    となっています。

もっと、「OSS」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ