10Mビット/秒のLANで接続された4台のノード(A, B, C, D)のうち、2組(AとB、CとD)のノード間でそれぞれ次のファイル転送を行った場合、LANの利用率はおよそ何%か。
ここで、転送時にはファイルの大きさの30%に当たる各種制御情報が付加されるものとする。
また、LANではリピータハブが使用されており、衝突は考えないものとする。
ファイルの大きさ: 平均1,000バイト
ファイル転送頻度: 平均60回/秒(1組あたり)
答え エ
【解説】
ファイル転送するファイルの大きさは1,000バイトであるが、これに30%の制御情報が付加されるので、転送されるファイルサイズは、
1,000バイト+30%=1,300バイト
になる。
ファイル転送は、AとB、CとDのノードの組で1秒間当たり、それぞれ60回行われるので、1秒間あたりに転送されるファイルの合計は、
1,300バイト×60回×2組=156,000バイト/秒
になる。
1バイトは8ビットであるので、
156,000バイト/秒=1,248,000ビット/秒
になる。
これは、回線速度10Mビット/秒のおよそ12%(エ)になる。
【キーワード】
・LANの利用率
【キーワードの解説】
- LANの利用率
LANをどの程度の割合で利用しているかのことです。
LANに接続している、いずれかのノードがデータを送信している瞬間で見ると利用率は100%になってしまうので、一定の時間でどの程度のデータ転送が行われたかで算出します。
LANの場合、30〜40%を超えると衝突(コリジョン)の発生確率が上昇し、スループットが悪化します。
なお、LANの利用率は、回線使用率、ネットワーク利用率などと呼ばれることもある。
もっと、「LAN 利用率」について調べてみよう。
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