平成19年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問62

データベースの正規化の目的のうち、適切なものはどれか。

 ア  アクセスパスを固定して、データベースのアクセス速度を上げる。
 イ  属性間の従属関係を単純化して、更新時の物理的なI/O回数を最小にする。
 ウ  データの重複を排除して、重複更新を避け、矛盾の発生を防ぐ。
 エ  テーブルの大きさを平準化して、データの参照速度を上げる。


答え ウ


解説

 ア  アクセスパスの固定はデータベースの正規化とは関係がない。
 イ  正規化することによって、従属関係が単純化し、更新時のI/O回数は減るが、これが正規化の目的ではない。
 ウ  正規化の目的は重複を取り除くことで、更新時の矛盾の発生を防ぐことである。
 エ  正規化してもテーブルの大きさが平準化するとは限らない。


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ