平成20年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問26

ファイル領域割当て方式のうち、連続したブロックに隙間なく格納する方式と比較したときの、ブロックをリンクで連結する方式の特徴として、適切なものはどれか。

 ア  ファイル作成時に必要なブロックを割り当てるので、領域の拡張が難しい。
 イ  ファイルに対する直接アクセスの効率が良い。
 ウ  ファイルの作成と削除を繰り返しても、ファイルに割り当てられない無駄な領域が発生しない。
 エ  ファイルは開始ブロック位置とブロック数で管理されるので、領域管理が容易である。


答え ウ


解説
連続したブロックに隙間なく格納する方式は図のようになる。
 
この方式は連続した領域にファイルデータが格納されるので管理は容易だが、ファイルのサイズが増えると新たな連続した領域にデータを移動する必要があり、無駄な領域が発生する。

ブロックをリンクで連結する方式は図のようになる。

この方式はファイルデータが分割されて保存されるので管理は複雑になるが、ファイルのサイズが増えたら新たなブロックをリンクに加えるだけですむので対応が楽である。

 ア  この説明は連続したブロックに隙間なく格納する方式の特徴です。
 イ  この説明は連続したブロックに隙間なく格納する方式の特徴です。
 ウ  この説明はブロックをリンクで連結する方式の特徴です。
 エ  この説明は連続したブロックに隙間なく格納する方式の特徴です。


キーワード
・ファイル領域割当て

キーワードの解説
  • ファイル領域割当て
    ファイルシステムにおいてファイルデータを記憶装置に保存するときの管理方法のことである。
    ファイルは最初に作成された後、修正が行われデータ量(サイズ)が変わるので、データ量が変わった場合でも容易に対応できる方法が求められる。

もっと、「ファイル領域割当て」について調べてみよう。

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