コンピュータシステムのライフサイクルを故障の面から、偶発故障期間、初期故障期、磨耗故障期の三つの期間に分割するとき、適切な記述はどれか。
ア |
偶発故障期に不良品が十分除去されていれば、磨耗故障期では、まれにしか故障が発生しない安定した時期が迎えられる。 |
イ |
時間とともに初期故障は増大するので、できるだけ初期故障期を短く済ませて、早く偶発故障期を迎えることが重要である。 |
ウ |
システムの故障率が増大する初期故障期と減少する磨耗故障期の繰り返しの後に、一定の故障が発生する安定的な偶発故障期を迎える。 |
エ |
システムを故障なしに長い時間動かすためには、偶発故障期に定期点検で部品を交換することによって、磨耗故障期を迎える時期を遅れさせることが重要である。 |
答え エ
【解説】
ア |
磨耗故障期では正常な部品であっても、磨耗や損耗で故障が発生するので、偶発故障期で不良品を除去しても磨耗故障は避けられない。 |
イ |
初期故障の原因は製造不良なので、時間とともに製造技術が安定し、初期故障率は下がる。 |
ウ |
製造が安定するに従い初期故障が減少して、偶発故障期になり、一定の時間が経過すると磨耗故障期を迎える。 |
エ |
偶発故障期に磨耗故障が発生する部品を交換することで、磨耗故障期の時期を遅れさせることが可能である。 |
【キーワード】
・故障率
【キーワードの解説】
- 故障率
故障率には時間経過に伴い、3つの状態がある。
- 初期故障期
主に製造上の欠陥による故障で、時間の経過とともに故障率が減少する。
- 偶発故障期
主に突発的な事象で発生する故障で、時間の経過に関係ない。
- 磨耗故障期
主に磨耗などによる故障で、時間の経過とともに増加する。
この、3つの故障をあわせた故障率のグラフをバスタブ曲線という。
もっと、「故障率」について調べてみよう。
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