平成20年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問53

クラスCのIPアドレスを分割して、10個のサブネットを使用したい。
ホスト数が最も多くなるように分割した場合のサブネットマスクはどれか。

 ア  255.255.255.192  イ  255.255.255.224
 ウ  255.255.255.240  エ  255.255.255.248


答え ウ


解説
選択肢のサブネットマスクの値を2進数で表現すると

 ア  255.255.255.192=1111 1111 1111 1111 1111 1111 1100 0000
 イ  255.255.255.224=1111 1111 1111 1111 1111 1111 1110 0000
 ウ  255.255.255.240=1111 1111 1111 1111 1111 1111 1111 0000
 エ  255.255.255.248=1111 1111 1111 1111 1111 1111 1111 1000
クラスCなのでIPアドレスの利用できるところは、下位8ビット(第4オクテット)で、この8ビットを10個のサブネットに分けるためには、上位4ビットをサブネットに使用し、下位4ビットをホスト部分に使用します。
したがって、サブネットマスクとしては
 1111 1111 1111 1111 1111 1111 1111 0000=255.255.255.240
(ウ)になります。


キーワード
・アドレスクラス
・サブネット

キーワードの解説
  • アドレスクラス(address class)
    アドレスクラスと利用者のネットワークの規模に応じて、IPアドレスの割り振りを行うための考え方です。
    規模により、クラスA〜クラスEがあります。
    クラス 第1オクテット 第2オクテット 第3オクテット 第4オクテット
    A 0 ネットワークアドレス ホストアドレス
    B 1 0 ネットワークアドレス ホストアドレス
    C 1 1 0 ネットワークアドレス ホストアドレス
    D 1 1 1 0 マルチキャスト用
    E 1 1 1 1 研究用
    クラスAの場合、第1オクテット(上位8ビット)が指定されたIPアドレスを取得し、第2〜第4オクテット(下位24ビット)はネットワーク管理者が管理することになります。
  • サブネット
    ネットワークをトラフィック量やIPアドレスの管理の問題から、分割して管理する方法です。
    例)クラスAのIPアドレスが割り振られると約1,700万台のマシンをネットワークに接続できるが、これだけのマシンを一つのネットワークに接続した場合、トラフィック量が多くて通信速度が低下する。また、これだけの数のIPアドレスの管理を行うことは困難であるので、複数のサブネットに分割をする。
    サブネットマスクはIPアドレスのどこまでがサブネットかを判断するための値です。

もっと、「サブネット」について調べてみよう。

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