CCNA(Cisco Certified Network Associate)に挑戦

久しく資格試験に挑戦していなかったのですが会社で資格取得奨励制度のキャンペーンが始まり手厚い補助が受けられるようになったので、会社が指定している資格の中からCCNA(Cisco Certified Network Associate)への挑戦を行いました。 CCNAはシスコ認定資格の一種でネットワークエンジニアを目指す人の入門的な資格ということでネットワークスペシャリストに合格しているのでそれほど大変ではないだろうと思い決めました。 (後にこの考えは大きな間違いだったことに気づきます。)

対策としては会社指定の通信教育でCCNA対策コースの受講と、通信教育のスクールで配布された参考書、そしてIT系の資格対策の学習ができるサイトを使用しました。
勉強した期間は通信教育と参考書を使ったのは4カ月ほど、ネットでの学習(模擬試験問題をひたすら解く)が3か月ほどです。毎日30分から1時間ほどだったのでトータルの勉強時間は150時間くらいだと思います。

勉強した感想としてはネットワークスペシャリスト試験では用語として意味を理解していればよかったタグVLANやポートVLANの動作原理とスイッチやルータの設定方法まで理解しないといけない。 同じように用語の意味だけでなく動作まで理解しないといけないのは

  • スイッチングループを防ぐためのSTP(Spanning Tree Protocol)
  • 仮想的にLANを分割するVLAN(Virtual LAN)と、VLANの方式のポートVLAN(アクセスポート)とタグVLAN(トランクポート)
  • ルーティングプロトコルのRIP(Routing Information Protocol)とOSPF(Open Shortest Path First)
  • 複数の物理的なネットワーク回線を論理的にまとめるリンクアグリゲーション(Link Aggregation、CiscoではEtherChannel)
  • プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの変換を行うNAT(Network Address Translation)やNAPT(Network Address Port Translation、CiscoではPAT(Port Address Translation))
  • デフォルトゲートウェイを冗長化するための各種FHRP(First Hop Redundancy Protocol、HSRP(Hot Standby Router Protocol)、VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)、GLBP(Gateway Load Balancing Protocol))
などがあります。 他にもルータの入力/出力のフィルタリングを行うACL(Access Control List)の設定などがあったり、STPとOSPFでは回線速度から同じようにコストを求めるのにその計算方法が異なったりとネットワークスペシャリストよりも詳細な知識が必要になります。それと、ネットワークを介してコンピュータを安全に遠隔操作するSSH(Secure Shell)の設定についての知識も必須です。

それと、CCNAはCisco製のスイッチやルータの設定を行うのに役立つ知識なので実機やシミュレータで実際にSTPやVLAN、ルーティングの設定を行い動作確認をできるようになる必要がありこれも大変でした。

そんなこともあり思った以上に対策に時間がかかりましたが、実際に試験を受け合格することができました。
 

試験を受けた感想としては

  • どの模擬試験よりも本番の試験は難しい
  • ルーティングテーブルは深いレベルまで読み解くことと設定できるレベルが必須
  • 試験はCBT(Computer Based Testing)で難しい問題飛ばして後で戻ったりや、前の問題を見直したりということができないので時間配分が難しい(時間配分には完全に失敗して残りの問題が30問で残り時間25分でした)
  • CCNAについて書かれたサイトに問題文の和約がおかしいところがあるとありましたが気になるほどではなかった
といった感じです。 また、あわよくばさらに上位のCCNP(Cisco Certified Network Professional)の挑戦も考えていましたが、これは実務経験がないと厳しそうなのでやめにしました。

使用した参考書は翔泳社の『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集』です。
 

また、模擬試験問題で使用したサイトはPing-tです。上にも書きましたがこのサイトの問題より本番の問題は難しかったです。


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