H27 技術士(情報工学)情報システム・データ工学 II-1-4:DDoS攻撃


(1)DDoS攻撃とDoS攻撃の違い
DDoS攻撃もDoS攻撃と同じくネットワークから攻撃対象のシステムに大量のデータを送ることでサービスの提供を行えなくする攻撃手法であるが、DoS攻撃の攻撃元が1つのコンピュータからであるのに対し、DDoS攻撃は複数のコンピュータが攻撃元となっていることが特徴である。
DoS攻撃であれば、攻撃元が1つのコンピュータであるため、そのコンピュータのIPアドレスからのアクセスを拒否するように制限することで被害を防ぐことが可能であるが、DDoS攻撃では攻撃元が複数のコンピュータであるため攻撃元を特定しアクセス制限による対策はDoS攻撃に比較して困難になる。
(2)DDoS攻撃の被害の特徴
DDoS攻撃で攻撃元となる複数のコンピュータの多くはその所有者が意図して攻撃を行っているのではなく、悪意のあるマルウェアに感染し所有者の知らない間に攻撃元となっていることが多く、DDoS攻撃の攻撃者でありながらその一方ではマルウェアに感染した被害者となっていることがある。そのため、DDoS攻撃の真の攻撃者を特定することが難しくDDoS攻撃の攻撃対象となったシステムの所有者が受けた損害の補償を求める相手を特定するとができないといったことがある。また、マルウェアが蔓延すると攻撃が長期続き、被害も長期間に渡ってしまうという特徴もある。


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この問題も本来受験する分野ではありませんが、解答例の参考として解答を作成しました。
この問題を選んだのは使っている参考書(例題練習で身につく 技術士第二次試験論文の書き方(第4版))で挙げられていたためです。



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