H29 技術士(情報工学)ソフトウェア工学 II-1-2:フレームワークとデザインパターン


(1)フレームワークとデザインパターンンの利用目的
フレームワークは開発するソフトウェアの機能に合わせた概要のプログラムコードを生成する機能であり、利用者が開発するソフトウェアに合わせて条件を選択しながら操作を行い、プログラムコードを生成し、それを利用してプログラミングを行っていくと効率的な開発が行える。
デザインパターンはシステム開発を行っていく中で発生する課題を解決するための手順をまとめたもので、発生した問題の内容などからデザインパターンを使用するか決めて活用することで、課題解決の効率化が期待できる。

(2)フレームワークとデザインパターンンの特徴
フレームワークは利用者のスキルなどに関係なく同じプログラムコードを得ることができるので、それの活用には技術者の能力に依存する。
デザインパターンは課題の内容、種類からどのデザインパターンを用いるかというところから利用者のスキルに依存するため、技術者の能力によって結果が全く異なるということも少なくない。

(3)フレームワークとデザインパターンンの利用時の留意点
先に記述したようにフレームワークではフレームワークの使用自体に利用者のスキルに依存することがないため、経験の少ない技術者であってもある程度のプログラミングを効率的に進めることができるため、成果物であるプログタムコードの内容のチェックをコードレビューなどで確認する必要がある。
デザインパターンでは使用するデザインパターンの選択が利用者のスキルに依存するので、デザインパターンを選択する過程からチェックしていく必要がある。


[Intermission]
書けそうな問題ということで用語の意味が分かったこの問題を選びました。
試験時には書いていて不安でしたが、まあまあ良く書けたのではないかと思います。
なお、フレームワークはテストプログラムをVisualBasicで開発したときにちょっと経験があり、デザインパターンはありません。
ただ、長い経験の中で、自分なりに課題解決の手順というのはいくつか持っているので、それは一種のデザインパターンかもしれません。



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