H30 技術士(情報工学)ソフトウェア工学 II-1-1:要求定義とステークホルダ


ステークホルダとは情報システム開発における利害関係者で、プロジェクトのオーナー、開発部門、利用部門などがある。
情報システム開発における要求分析プロセスとは開発する要件を定義する工程で、ここでは各ステークホルダの要望や要求を特定し、それを開発対象とするかどうかを決定する作業を実施する。ここで、重要なのは全てのステークホルダの意見をバランスよく取り入れることである。
例えば、情報システムはプロジェクトオーナーである経営陣が策定した経営目標を実現するためのものであるため、経営目標を達成するための機能を盛り込む必要があるが、利用部門の意見を取り入れないと現実の業務フローと大きく異なってしまい、使い低いだけでなく業務がうまく行えなくなってしまう。
逆に利用部門の意見を重用すると使いやすいシステムになっても、情報システムの根本の目的である経営目標を達成するために必要な機能がないため、情報システムとして成功することはできない。さらに開発部門の技術力を考慮せずに開発要件を定義すると、開発に時間がかかったり、品質が悪く使いにくいものとなってしまう。


[Intermission]
情報処理技術者のプロジェクトマネージャの試験でも似たような問題があったように思うので、それほど書きにくい種類ではないと思います。
どういった内容を求められているかよくわからない面もあるのですが、一般的な内容でいいと思います。



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