図のデータベース1、2は互いにデータの複製をもつ冗長構成である。
クライアントからの更新・参照要求を受けたデータベースサーバ(以下、サーバという)は直下のデータベースを更新・参照し、他方のサーバにデータ更新を通知する。
通知を受けたサーバは直下のデータベースに更新を反映する。
サーバ1、2間のネットワークが分断し、データの更新を通知できなくなったとき、CAP定理で重視する特性(C、A、P)に対するサーバの挙動のうち、適切な組合せはどれか。
CAP定理の特性C及びPを重視する場合 | CAP定理の特性A及びPを重視する場合 | |
ア | 一方のサーバは停止し、もう一方のサーバは動作し続ける。 | 両方のサーバが停止する。 |
イ | 一方のサーバは停止し、もう一方のサーバは動作し続ける。 | 両方のサーバが動作し続ける。 |
ウ | 両方のサーバが動作し続ける。 | 一方のサーバは停止し、もう一方のサーバは動作し続ける。 |
エ | 両方のサーバが動作し続ける。 | 両方のサーバが停止する。 |
答え イ
【解説】
CAP定理の特性C及びPを重視する場合は、Aの可用性が損なわれるので、一方のサーバは停止し、もう一方のサーバは動作し続け、どちらかのクライアントはサーバにアクセスできません。
CAP定理の特性A及びPを重視する場合は、Pのネットワーク分断耐性が損なわれるので、両方のサーバが動作し続けサーバ間の複製がうまくいきません。
CAP定理の特性C及びPを重視する場合 | CAP定理の特性A及びPを重視する場合 | |
イ | 一方のサーバは停止し、もう一方のサーバは動作し続ける。 | 両方のサーバが動作し続ける。 |
【キーワード】
・CAP定理