チェック数字に関する次の記述を読んで、四つの問いに答えよ。
多くの市販の書籍には、書籍を識別するためのISBN(International StandardBook Number)コードが付けられている。
ISBNコードは、0〜9の数字を使った13桁の記号で構成され、左側から桁を数える。
最も左側の桁を1桁目とする。
1桁目から12桁目までは、国記号、出版者記号及び書籍固有の記号などが含まれる。
ISBNコードの13桁目(最も右側の桁)はチェック数字と呼ばれる桁である。
ISBNコードのチェック数字は、1桁目から12桁自の数字を使って、次の計算方法によって求める。
ここで、図1のように1桁目から12桁目の数字をa1〜a12、チェック数字をXとする。
[チェック数字の計算方法] | |
(1) | a1〜a12について、奇数桁には1、偶数桁には3の重みを付ける。 |
(2) | a1〜a12の各桁に、それぞれの桁に対応した重みを掛けたものの和Sを求める。 S = a1×1 + a2×3 + a3×1 + … + a12×3 |
(3) | Sを10で割った余りRを求める。 |
(4) | 10からRを引いた値をチェック数字Xとする。 なお、この値が10になった場合は、チェック数字は0とする。 |
図1 ISBNコードの構成
[ストラテジ]
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[ストラテジ]
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[テクノロジ]
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[テクノロジ]
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答え
問97 ア 問98 ア
問99 ウ 問100 エ
【解説】
問97 | ISBNコードの1桁目から12桁目が9, 7, 8, 4, 0, 0, 0, 0. 8, 6, 0, 1のときのチェック数字は問題文の計算方法で求めると、和Sは S = 9×1 + 7×3 + 8×1 + 4×3 + 0×1 + 0×3 + 0×1 + 0×3 + 8×1 + 6×3 + 0×1 + 1×3 = 79 になり、Sを10で割った余りRは R = 9 になる。これを10から引いた値がチェック数字Xなので X = 1 (ア)になる。 |
問98 | ISBNコードにチェック数字(チェックデジット)を付加するのは、検査機能が付加されるので、ISBNコードを人が入力する際に、入力ミスが検出しやすくなる(ア)からです。 チェック数字はISBNコードのほかに、バーコードや運転免許証の番号などでも使われています。 |
問99 | セルB4にはセルB2とセルB3の積で、それをセルC4にコピーしたときは計算式はセルC2とセルC3の積になる必要があるので、セルB4の計算式は“B2*B3”(ウ)になる。 |
問100 | セルN4には10からセルB6の剰余を引いた値が入るが、セルB6の剰余の値が0のときには0が入るので、単純な“10 - B6”ではだめで、セルB6が0のときに0になるように“剰余(10 -B6, 10)”(エ)になる。 |