平成25年 春期 応用情報技術者 午前 問17

五つのジョブA〜Eに対して、ジョブの多重度が1で、処理時間順方式のスケジューリングを適用した場合、ジョブBのターンアラウンドタイムは何秒か。
ここで、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。

単位 秒
ジョブ 到着時間 単独実行時の処理時間
A 0 2
B 1 4
C 2 3
D 3 2
E 4 1

 ア  8
 イ  9
 ウ  10
 エ  11


答え エ


解説
この処理の流れを図に示す。

図のように、
 時間0の時、ジョブAが到着し、ジョブAが処理される。
 時間1の時、ジョブBが到着するが、ジョブAの処理が実行中なのでそのまま実行される。
 時間2の時、ジョブCが到着し、ジョブAの処理が終了する。このとき処理待ちのジョブはBとCがあり、処理時 間の短いジョブCが実行される。
 時間3の時、ジョブDが到着するが、ジョブCの処理が実行中なのでそのまま実行される。
 時間4の時、ジョブEが到着するが、ジョブCの処理が実行中なのでそのまま実行される。
 時間5の時、ジョブCの処理が終了する。このとき処理待ちのジョブはBとDとEがあり、処理時間の最も短いジョブEが実行される。
 時間6の時、ジョブEの処理が終了する。このとき処理待ちのジョブはBとDがあり、処理時間の短いジョブDが実行される。
 時間8の時、ジョブDの処理が終了し、処理待ちのジョブBが実行される。
 時間12の時、ジョブBの処理が終了する。
ジョブBが完了するのは、時間12のときで、ターンアラウンドタイムはジョブBが到着した時間1から時間12なので
 12-1=11
(エ)になる。


キーワード
・ジョブ多重度
・処理時間順方式

キーワードの解説

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