企業の商品戦略上留意すべき事象である“コモディティ化”の事例はどれか。
ア | 新商品を投入したところ、他社商品が追随して機能の差別化が失われ、最終的に低価格化競争に陥ってしまった。 |
イ | 新商品を投入したところ、類似した機能をもつ既存の自社商品の売上が新商品に奪われてしまった。 |
ウ | 新商品を投入したものの、広告宣伝の効果が薄く、知名度が上がらずに売上が伸びなかった。 |
エ | 新商品を投入したものの、当初から頻繁に安売りしたことによって、目指していた高級ブランドのイメージが損なわれてしまった。 |
答え ア
【解説】
コモディティ化は、機能や性能やブランド力などの製品の付加価値が薄くなり、価格や入手容易性を基準に消費者が製品を選択する状況のことです。
白物家電のようにどのメーカーのどの製品であっても基本機能を満たしている製品では、コモディティ化が進む傾向にあります。
コモディティ化が進むと価格競争になるため、メーカーにとってデメリットばかりのように思えますが、寡占の強い市場では、消費者がよりやすい製品を求める傾向があるため、安価であることを市場参入の足がかりにすることもあります。
【キーワード】
・コモディティ化