次の調達の要領で、ソフトウェア開発を外部に委託した。
ほぼ計画通りの日程で全工程を終了して受入れテストを実施したところ、委託した範囲の設計不良によるソフトウェアの欠陥が多数発見された。
プロジェクト調達マネジメントの観点から、取得者が実施すべき再発防止策として、最も適切なものはどれか。
[調達の要領]
ア | 同じ供給者を選定しないように、当該供給者のソフトウェア開発の実績評価の評価点を下げる。 |
イ | 各開発工程の区切りで工程の成果物を提出させて検査し、品質に問題がある場合は原因を特定させて、是正させる。 |
ウ | 進捗確認で、作成した設計書のページ数、作成したプログラムの行数、実施したテストケース数など、定量的な報告を求める。 |
エ | 進捗確認の頻度を毎月1回から毎週1回に変更して、進捗をより短い周期で確認する。 |
答え イ
【解説】
受入れテストで見つかったソフトウェアの欠陥は設計不良であり、これは委託した方式設計から結合テストまでの工程では、上流に当たる。
上流での欠陥が最終的な納品まで見つからなかった原因を考えると[調達の要領]の「成果物は、委託した全工程が終了したときに一括して検査する」に問題があることが分かり、この問題の対策としては各開発工程の区切りで工程の成果物を提出させて検査し、品質に問題がある場合は原因を特定させて、是正させる(イ)になります。
【キーワード】
・プロジェクト調達マネジメント