HA(High Availability)クラスタリングにおいて、本番系サーバのハートビート信号が一定時間にわたって待機系サーバに届かなかった場合に行われるフェールオーバーの処理手順として、適切なものはどれか。
[フェールオーバー処理ステップ] | |
(1) | 待機系サーバは、本番系サーバのディスクハートビートのログ(書込みログ)をチェックし、ネットワークに負荷が掛かってハートビート信号が届かなかったかを確認する。 |
(2) | 待機系サーバは、本番系サーバの論理ドライブの専有権を奪い、ロックを掛ける。 |
(3) | 本番系サーバと待機系サーバが接続しているスイッチに対して、待機系サーバから、接続しているネットワークが正常かどうかを確認する。 |
(4) | 本番系サーバは、OSに対してシャットダウン要求を発行し、自らシャットダウンを行う。 |
ア | (1)、(2)、(3)、(4) |
イ | (2)、(3)、(1)、(4) |
ウ | (3)、(1)、(2)、(4) |
エ | (3)、(2)、(1)、(4) |
答え ウ
【解説】
ハートビート(heart beat、心臓の拍動)信号は、ネットワークに接続している機器が正常に動作しているかを外部に知らせる信号で、このハートビート信号が一定時間受信できなかった待機系サーバは障害が発生したと判断し、まず障害の切り分けを行います。
最初はハートビート信号が届かない原因が本番系サーバにあるのか、ネットワークにあるのかを切り分けるため、接続しているスイッチにネットワークの状態を監視します。(3)
次にネットワークの障害でないと判断できたら、ハートビート信号が出力されているかを、本番系サーバのログで確認します。(1)
ログにハートビート信号の出力が記録されていない場合は、本番系サーバで障害が発生したと判断し、本番系サーバから待機系サーバへの切り替えを行うため、本番系サーバが使用している論理ドライブの専有権を奪い、ロックを掛けます。(2)
すると、本番系サーバは自らシャットダウンし(4)、切り替えが完了します。
【キーワード】
・フェールオーバー