1台のCPUの性能を1とするとき、そのCPUをn 台用いたマルチプロセッサの性能p が、
で表されるとする。
ここで、a はオーバヘッドを表す定数である。
例えば、a =0.1、n =4とすると、p ≒3なので、4台のCPUからなるマルチプロセッサの性能は約3倍になる。
この式で表されるマルチプロセッサの性能には上限があり、n を幾ら大きくしてもある値以上には大きくならない。
a =0.1の場合、Pの上限値は幾らか。
ア | 5 |
イ | 10 |
ウ | 15 |
エ | 20 |
答え イ
【解説】
式の分母の
1+(n -1)a
は、n が十分に大きいときには
n -1≒n
になり、a =0.1なので
1+(n -1)a ≒1+n -a =1+0.1n
になる。また、n が十分に大きいので、
1+0.1n ≒0.1n
になる。
すなわち、P を求める式は
P =n /(1+(n -1)a )≒n /0.1n =10
(イ)になる。
【キーワード】
・マルチプロセッサ