三つのタスクA〜Cの優先度と各タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序と処理時間は、表のとおりである。
優先順位方式のタスクスケジューリングを行うOSの下で、満生のタスクが同時に実行可能状態になってから、タスクCが終了するまでに、タスクCが実行可能状態になる時間は延べ何ミリ秒か。
ここで、I/Oは競合せず、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。
また、表中の( )内の数字は処理時間を示すものとする。
タスク | 優先度 | 単独実行時の動作順序と処理時間(ミリ秒) |
A | 高 | CPU(2) → I/O(6) → CPU(4) |
B | 中 | CPU(2) → I/O(4) → CPU(2) |
C | 低 | CPU(2) → I/O(2) → CPU(3) |
ア | 6 |
イ | 8 |
ウ | 10 |
エ | 12 |
答え ウ
【解説】
タスクCは優先順位が最も低いのでタスクA、タスクBが実行可能状態になるとタスクCが実行中でも処理が中断され実行可能状態になり、他のタスクの処理が終わるのを待たされる。
そのため、三つのタスクが同時に実行可能状態になると、まず優先度が高のタスクAが処理され、次に優先度が中のタスクBが処理され、その後でタスクCが処理されるため、タスクCは実行可能状態が4ミリ秒発生する。
次に、タスクCのI/O処理が終わり実行可能状態になるとタスクAとタスクBもI/O処理が終わり実行可能状態になっているので、タスクA、タスクBの処理が優先され、タスクBは実行可能状態のまま6ミリ秒待たされるので、合計で10ミリ秒(ウ)である。
【キーワード】
・タスクの状態