ITIL 2011 editionによれば、ITサービス継続性管理における復旧オプションのうち、段階的復旧(コールド・スタンバイ)はどれか。
ア | 遠隔地のデータセンターに機器を設置できる場所を確保しておき、災害時にはコンピュータ機器を設置し、ソフトウェアのセットアップやデータの復元を行って、ITサービスを復旧させる。 |
イ | 遠隔地のデータセンターに本稼働システムと同一構成の機器を準備するとともに、本稼働システムのデータをバックアップしておき、災害時にはその遠隔地のデータセンターに切り替えてITサービスを復旧させる。 |
ウ | 災害時のIT資源の相互利用について他の組織と合意しておき、災害時には他の組織のIT資源を利用してITサービスを復旧させる。 |
エ | 同時に被災する可能性がほとんどない複数のデータセンターにシステムを分散して稼働することによって、一部のデータセンターが被災しても顧客に対するサービスの深刻な停止を引き起こすことなく、ITサービスを即時に復旧させる。 |
答え ア
【解説】
ITサービス継続性管理における復旧オプションの段階的復旧(コールド・スタンバイ)は、復旧までに72時間程度の猶予が持てる場合に有効な手段で、代替のインフラを用意しておかず、サービスを提供する外部組織のインフラを借りたり、仮設の建物(プレハブなど)に災害時に代替設備を借りたり購入したりして準備し、そこにバックアップ媒体からシステムやデータを戻します。
【キーワード】
・サービスデリバリ