平成18年 秋期 基本情報技術者 午前 問12

四則演算の式の書き方には、演算子をオペランドの前に書く方法(前置記法)、オペランドの間に書く方法(中置記法)、オペランドの後に書く方法(後置記法)の3通りがある。
図は、2分木で表現された式のたどり方と、各記法によって表される式の例を示したものである。

前置記法 +a*-bcd
中置記法 (a+(b-c)*d)
後置記法 abc-d*+

各記法で式を書く手順として、適切なのはどれか。

 ア  前置記法:節から上に戻るときにそこの記号を書く。
 イ  中置記法:節から下りたときにそこの記号を書く。
 ウ  後置記法:節から上に戻るときにそこの記号を書く。
 エ  後置記法:葉ならばそこの記号を書いて戻る。
演算子ならば下りるときに左括弧を書き、左の枝から右の枝に移るときに記号を書き、上に戻るときに右括弧を書く。


答え ウ


解説

 ア  節から上に戻るときとは、図で言うとa→+の箇所になる。
すなわちアの説明だと最初に書かれる記号は“a”になるはずだが、問題の前置記法の最初の記号は“+”なので違うことがわかる。
 イ  節から下りたときとは、図で言うと+→aの箇所になる。
すなわちイの説明だと最初に書かれる記号は“+”になるはずだが、問題の中置記法の最初の記号は“(”なので違うことがわかる。
 ウ  節から上に戻るときとは、図で言うとa→+の箇所になる。
すなわちウの説明だと最初に書かれる記号は“a”になり、問題の後置記法と一致する。
 エ  括弧を書きとあるが、問題の後置記法に括弧は出てこないので違うことがわかる。


キーワード
・二分木

キーワードの解説

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