平成18年 秋期 基本情報技術者 午前 問34

フェールセーフ設計の考え方に該当するものはどれか。

 ア  作業範囲に人間が入ったことを検知するセンサーが故障したとシステムが判断した場合、ロボットアームを強制的に停止させる。
 イ  数字入力フィールドに数字以外のものが入力された場合、システムから警告メッセージを出力して正しい入力を要求する。
 ウ  専用回線に障害が発生した場合、すぐに公衆回線に切り替え、システムの処理能力が低下しても処理を続行する。
 エ  データ収集システムでデータ転送処理に障害が発生した場合、データ入力処理だけを行い、障害復旧時にまとめて転送する。


答え ア


解説

 ア  フェールセーフの説明である。
 イ  フールプルーフ(fool proof)の説明である。フールプルーフとは、利用者の操作ミスを防ぐ仕組みである。
ドアを閉めないと動作しない電子レンジなどが身近な例です。(口の悪い人は『馬鹿避け』と言います。)
不特定多数の人が使用するシステムでは必須の考えです。人は設計側の予想しない使い方をして、障害を引き起こします。
 ウ  フェールソフト(fail soft)の説明である。フェールソフトとは、故障して時、性能が落ちてもいいのでできるだけ動作させる仕組みで、縮退運転のことです。
大雪のときなど徐行運転を行う列車は一種のフェールソフトと考えていいと思います。
 エ  フェールソフトの一種です。(多分、自信なし。)


キーワード
・フェールセーフ

キーワードの解説

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