毎年1,000,000個の製品を生産している工場がある。
不良率は5%であり、不良品1個当たりの損失額は10円である。
不良率を低減させ、製品1個当たりのコストを削減させるために、表に示す機器A、Bの導入を検討している。
生産量、不良品1個当たりの損失額は変わらず、機器はそれぞれ5年間使用する。
機器の導入によるコスト見積りに関する記述のうち、適切なものはどれか。
導入後の期待不良率 | 導入金額 | |
機器A | 3.5% | 80万円 |
機器B | 1.5% | 160万円 |
ア | 機器Aはコスト削減が期待できるが、機器Bではコスト増加になる。 |
イ | 機器Bはコスト削減が期待できるが、機器Aではコスト増加になる。 |
ウ | どちらの機器を導入しても、コスト削減が期待できる。 |
エ | どちらの機器を導入しても、コストは導入前と変わらない。 |
答え イ
【解説】
現状のコストと機器A、Bを導入したときのそれぞれのコストを計算します。
[現状の不良品どちらもを導入しない場合]
1年間の損失額(コスト)=1,000,000個×不良率(5%)×10 円=500,000円
[機器Aを導入した場合]
1年間の損失額=1,000,000個×期待不良率(3.5%)×10 円=350,000円
1年間の機器の償却額=導入金額(80万円)÷5年間=160,000円
1年間のコスト=350,000円+160,000円=510,000円
※現状よりコストが多くかかってしまいます。
[機器Bを導入した場合]
1年間の損失額=1,000,000個×期待不良率(1.5%)×10 円=150,000円
1年間の機器の償却額=導入金額(160万円)÷5年間=320,000円
1年間のコスト=150,000円+320,000円=470,000円
※現状よりコストが削減できます。
【キーワード】
・コスト見積り