平成19年 春期 基本情報技術者 午前 問72

毎年1,000,000個の製品を生産している工場がある。
不良率は5%であり、不良品1個当たりの損失額は10円である。
不良率を低減させ、製品1個当たりのコストを削減させるために、表に示す機器A、Bの導入を検討している。
生産量、不良品1個当たりの損失額は変わらず、機器はそれぞれ5年間使用する。
機器の導入によるコスト見積りに関する記述のうち、適切なものはどれか。

導入後の期待不良率 導入金額
機器A 3.5% 80万円
機器B 1.5% 160万円

 ア  機器Aはコスト削減が期待できるが、機器Bではコスト増加になる。
 イ  機器Bはコスト削減が期待できるが、機器Aではコスト増加になる。
 ウ  どちらの機器を導入しても、コスト削減が期待できる。
 エ  どちらの機器を導入しても、コストは導入前と変わらない。


答え イ


解説
現状のコストと機器A、Bを導入したときのそれぞれのコストを計算します。
[現状の不良品どちらもを導入しない場合]
 1年間の損失額(コスト)=1,000,000個×不良率(5%)×10 円=500,000円

[機器Aを導入した場合]
 1年間の損失額=1,000,000個×期待不良率(3.5%)×10 円=350,000円
 1年間の機器の償却額=導入金額(80万円)÷5年間=160,000円
 1年間のコスト=350,000円+160,000円=510,000円
 ※現状よりコストが多くかかってしまいます。

[機器Bを導入した場合]
 1年間の損失額=1,000,000個×期待不良率(1.5%)×10 円=150,000円
 1年間の機器の償却額=導入金額(160万円)÷5年間=320,000円
 1年間のコスト=150,000円+320,000円=470,000円
 ※現状よりコストが削減できます。


キーワード
・コスト見積り

キーワードの解説

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