ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下のシステムにおいて、ページサイズを半分にしたときの予想されるものはどれか。
ここで、システムは主記憶が不足しがちで、多重度やスループットなどはシステムの性能の限界で運用しているものとする。
ア | ページインの回数が増大するので、システムの性能が低下する。 |
イ | ページ数が増加するので、領域管理などのオーバヘッドが減少する。 |
ウ | ページ内に余裕がなくなるので、ページの置換えの効率が低下する。 |
エ | ページ内の無駄な領域が減少するので、主記憶不足が緩和される。 |
答え エ
【解説】
ページング方式では主記憶は固定サイズのページで管理され、必要なアドレスのデータが主記憶中に格納されている。
問題は、プログラムのサイズがページのサイズの半分のとき、このページのサイズを半分にしたときのシステムの状態である。
ここで、1つのページに格納されるプログラムは1つで、異なったプログラムは異なったページに格納される。(どんなに小さなプログラムでも1ページ割当てられる)
ア | ページ数が増え、多くのプログラムが主記憶にあるので、主記憶にプログラムを読み込むデータインの回数は減ります。 |
イ | ページ数が増加するので、領域管理などのオーバヘッドは増加します。 |
ウ | ページ数が増え、多くのプログラムが主記憶にあるので、ページの置換え効率はよくなります。 |
エ | ページ内の無駄な空き領域が減少するので、主記憶の利用率が上がり、主記憶の不足が緩和されます。 |
【キーワード】
・ページング方式