平成18年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問46

あるプログラムについて、流れ図で示される部分に関するテストデータを、判定条件網羅(分岐網羅)によって設定した。
このテストデータを、複数条件網羅による設定に変更したとき、加えるべきテストデータとして、適切なものはどれか。
ここで、( )で囲んだ部分は、一組のテストデータを表すものとする。

加えるべきテストデータ
(A = 3, B = 0)、(A = 7, B = 2)
(A = 3, B = 2)、(A = 8, B = 0)
(A = 4, B = 0)、(A = 8, B = 0)
(A = 7, B = 0)、(A = 8, B = 2)


答え エ


解説
問題の条件は「A > 6 or B = 0」であるから、この条件を表にすると下のようになる。

A > 6
A > 6 A ≤ 6
B = 0 B = 0 @真 A真
B ≠ 0 B真 C偽
この条件について判定条件網羅(分岐網羅)を行う場合は、真の場合のどれか一つと偽の場合の試験を行えばよく、問題の場合はテストデータが(A = 4, B = 1)、(A = 5, B = 0)なので、(A = 4, B = 1)がC偽、(A = 5, B = 0)A真でテストを実施する。
これを、複数条件網羅にした場合、@−Cのすべてのケースのテストデータを用意する必要があるので、追加されるテストは@の(A > 6, B = 0)と、Bの(A > 6, B ≠ 0)になる。
この条件に合致したテストデータは( A = 7, B = 0)、( A = 8, B = 2)(エ)である。


キーワード
・判定条件網羅(分岐網羅)
・複数条件網羅

キーワードの解説

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