平成18年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問51

IPv4のIPアドレスに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  IPアドレスのクラス分けは、32ビットのうち先頭2ビットによって、クラスAからクラスDまでの四つのクラスに識別される。
 イ  IPアドレスは32ビットであり、8ビットごとに四つの部分に分けて16進数で表記する。
 ウ  IPアドレスは32ビットであり、クラスA、クラスB及びクラスCのアドレスフィールドは、ネットワークアドレス部とホストアドレス部とに分かれる。
 エ  限られたIPアドレス空間を有効に利用するために、32ビットのうちのネットワークアドレス部を分割して一部をサブネットアドレス部として使用する。


答え ウ


解説

 ア  アドレスのクラスの識別は先頭2ビットではありません。
  • クラスAのIPアドレスは先頭の1ビットが0
  • クラスBのIPアドレスは先頭の2ビットが10
  • クラスCのIPアドレスは先頭の3ビットが110
  • クラスDのIPアドレスは先頭の4ビットが1110
 イ  IPアドレスの表記は8ビットごとに四つの部分に分け、10進数で行います。(16進数で表記するのはMACアドレスです。)
 ウ  クラスA、B、Cではアドレスフィールドをネットワークアドレス部とクラスアドレス部に分けて使用します。
  • クラスA(0.0.0.0〜127.255.255.255でネットワークアドレス長は8ビット、ホストアドレス長は24ビット)
  • クラスB(128.0.0.0〜191.255.255.255でネットワークアドレス長は16ビット、ホストアドレス長も16ビット)
  • クラスC(192.0.0.0〜223.255.255.255でネットワークアドレス長は24ビット、ホストアドレス長は8ビット)
  • クラスD(224.0.0.0〜239.255.255.255でIPマルチキャスト専用)
 エ  サブネット化するのはIPアドレスの有効利用よりも、IPアドレスの管理やネットワーク上のデータ量を減らすために行います。


キーワード
・IPアドレス

キーワードの解説

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