平成20年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問31

コンピュータによる伝票処理システムがある。
このシステムは、伝票データをためる待ち行列をもち、M/M/1の待ち行列モデルが適用できるものとする。
平均待ち時間がT 秒以上となるのは、処理装置の利用率が少なくとも何%以上となったときか。
ここで、伝票データをためる待ち行列の特徴は次のとおりである。

 ア  33
 イ  50
 ウ  67
 エ  80


答え イ


解説
M/M/1の待ち行列モデル(サービスを受ける人はポアソン分布の間隔で到着、サービス時間は指数分布、サービス窓口は1つ)での、待ち時間Tw を求める式は、サービス時間をTs 、処理装置の利用率をρとすると
 Tw =(ρ×Ts )÷(1-ρ) …(1)
である。
ここで、
 Tw =Ts =T
なので、これを式(1)に当てはめ、ρを求めると
 T =(ρ×T )÷(1-ρ)
 1=ρ÷(1-ρ)
 1-ρ=ρ
 ρ=0.5=50%
(イ)である。


キーワード
・待ち行列

キーワードの解説

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