AIシステムが読み込む画像などの学習データの管理を対象としたシステム監査を実施した。
判明した状況のうち、監査人が、指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。
ア |
AIシステムの学習期間中における学習データの責任追跡性を確保するために、当該データを保管するサーバのアクセスログを取得し、定期的に確認を行っていた。 |
イ |
学習データが消失した場合、当該データを保管するサーバのバックアップを利用し、AIシステムで学習を再開することを定めていた。 |
ウ |
学習データの機密性の確保に際して、データを保管するサーバでアクセス制御の仕組みを実装していた。 |
エ |
学習の基礎となるデータの信頼性の確保について、AIであれば問題ないとの憶測に基づき、実績のないシステムに判断させたデータを利用していた。 |
答え エ
【解説】
ア |
AIシステムの学習期間中における学習データの責任追跡性を確保するために、当該データを保管するサーバのアクセスログを取得し、定期的に確認を行っていたのは、問題がなく指摘事項になりません。(×)。 |
イ |
学習データが消失した場合、当該データを保管するサーバのバックアップを利用し、AIシステムで学習を再開することを定めていたのは、問題がなく指摘事項になりません。(×) |
ウ |
学習データの機密性の確保に際して、データを保管するサーバでアクセス制御の仕組みを実装していたのは、問題がなく指摘事項になりません。(×) |
エ |
学習の基礎となるデータの信頼性の確保について、AIであれば問題ないとの憶測に基づき、実績のないシステムに判断させたデータを利用していたのは、問題があり指摘事項になります。(〇)
AIの学習で使用するデータは実績のあるソフトで使用した信頼性の高いものである必要があります。 |
【キーワード】
・システム監査報告書
【キーワードの解説】
- システム監査報告書
システム監査の内容について記述したもので、実施した監査の対象、概要、意見(保証または助言)、制約や除外事項、指摘事項、改善勧告につて、監査証拠と関係を示し、システム監査人が作成し、監査の依頼者に提出します。
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