後置記法(逆ポーランド記法)では、例えば、式Y = (A - B)×CをYAB-C×=と表現する。
次の式を後置記法で表現したものはどれか。
Y = (A + B)×(C - D÷E)
ア |
YAB+C-DE÷×= |
|
イ |
YAB+CDE÷-×= |
ウ |
YAB+EDC÷-×= |
|
エ |
YBA+CD-E÷×= |
答え イ
【解説】
後置表記法(逆ポーランド表記法)では、数式を前から処理して変数はスタックに入れ、演算子になったら、スタックから変数を2つ取り出して演算するという処理を行います。
例)“xy+”では、“x”をスタックに入れ、“y”をスタックに入れ、“+”のところで、スタックから“y”と“x”を取り出して処理します。
ア |
「YAB+C-DE÷×=」の場合
4番目の“+”で“A + B”
6番目の“-”で“(A + B) - C”
9番目の“÷”で“D÷E”
10番目の“×”で“((A + B) - C)×(D÷E)”
11番目の“=”で“Y = ((A + B) - C)×(D÷E)” |
イ |
「YAB+CDE÷-×=」の場合
4番目の“+”で“A + B”
8番目の“÷”で“D÷E”
9番目の“-”で“C - (D÷E)”
10番目の“×”で“(A + B)×(C - (D÷E))”
11番目の“=”で“Y = (A + B)×(C - (D÷))” |
ウ |
「YAB+EDC÷-×=」の場合
4番目の“+”で“A + B”
8番目の“÷”で“D÷C”
9番目の“-”で“E - (D÷C)”
10番目の“×”で“(A + B)×(E - (D÷C))”
11番目の“=”で“Y = (A + B)×(E - (D÷C)) |
エ |
「YBA+CD-E÷×=」の場合
4番目の“+”で“B + A”
7番目の“-”で“C - D”
9番目の“÷”で“(C - D÷E”
10番目の“×”で“(B + A)×((C - D)÷E)”
11番目の“=”で“Y = (B + A)×((C - D)÷E)” |
【キーワード】
・後置表記法(逆ポーランド表記法)
【キーワードの解説】
- 後置表記法(後置記法、逆ポーランド表記法、逆ポーランド記法)
数式の表記法で演算子を演算の対象の後に書く方法です。
例)“x+y”は“xy+”になります。
考え方としては“x+y”が「x足すy」で、後置表記法の“xy+”は「xにyを足す」という、日本語的な表記です。
後置表記法ではカッコを使った計算順序の操作が必要なくなり、コンピュータではスタックを用いて数式を処理できるようになります。
もっと、「後置記法」について調べてみよう。
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