図に示すマルチプロセッサシステムにおいて、各MPUのキャッシュメモリの内容を正しく保つために、共有する主記憶の内容が変化したかどうかを監視する動作はどれか。
ア |
データハザード |
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イ |
バススヌーブ |
ウ |
ライトスルー |
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エ |
ライトバック |
答え イ
【解説】
ア |
データハザード(data hazard)は、パイプラインである命令が直前の命令の処理結果を利用するような場合に、実行結果を待たなければパイプラインが進められない状況です。(パイプラインハザードと同意です。) |
イ |
バススヌープは、各MPUのキャッシュメモリの内容を正しく保つために、共有する主記憶の内容が変化したかどうかを監視する技術です。 |
ウ |
ライトスルー(write-through)は、キャッシュにヒットしているアドレスへの書き込みを行うと、キャッシュメモリの内容と主記憶の内容の両方を書き換える方式です。 |
エ |
ライトバック(write-back)は、書き込みを行う主記憶の領域がキャッシュメモリにある限り、キャッシュメモリの書き換えだけで行う方式です。 |
【キーワード】
・バススヌープ
【キーワードの解説】
- バススヌープ(bus snoop)
マルチプロセッサシステムで、それぞれのプロセッサが、共有されたメモリインタフェースバス上のトランザクションを観察し、そのトランザクションが自分のキャッシュメモリ上にあるデータの場合、キャッシュメモリの該当するエントリを更新して、マルチプロセッサ動作時の各プロセッサのキャッシュ、および主記憶の内容の一貫性を保つための技術です。
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