データ処理に関する記述a〜cのうち、DBMSを導入することによって得られる効果だけを全て挙げたものはどれか。
a |
同じデータに対して複数のプログラムから同時にアクセスしても、一貫性が保たれる。 |
b |
各トランザクションの優先度に応じて、処理する順番をDBMSが決めるので、リアルタイム処理の応答時間が短くなる。 |
c |
仮想記憶のページ管理の効率が良くなるので、データ量にかかわらずでデータのアクセス時間が一定になる。 |
答え ア
【解説】
a |
同じデータに対して複数のプログラムから同時にアクセスしても、DBMSの持つACID特性によって一貫性が保たれます。 |
b |
各トランザクションの優先度に応じて、処理する順番をDBMSが決めるので、優先度の低いトランザクションのリアルタイム処理の応答時間は長くなることがあります。 |
c |
仮想記憶のページ管理の効率はDBMSの導入で良くなることは期待できません。 |
【キーワード】
・ACID特性
【キーワードの解説】
- ACID特性(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)
関連する複数の処理をまとめて行うトランザクションにおいて不可欠とされる特性のことで、原子性、一貫性、独立性、耐久性があります。
- 原子性(Atomicity)
トランザクションに含まれる個々の手順が「すべて実行される」か「一つも実行されない」のどちらかの状態になる。
- 一貫性(Consistency)
トランザクションの前後でデータの整合性が保たれ、矛盾の無い状態が継続される。
- 独立性(Isolation)
トランザクション実行中の処理過程が外部から隠蔽され、他の処理などに影響を与えない。
- 耐久性(Durability)
トランザクションが完了したら、その結果は記録され、システム障害などが生じても失われることがない。
もっと、「ACID特性」について調べてみよう。
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