2020年 秋期 データベーススペシャリスト 午前II 問5

第2正規形であるが第3正規形でない表はどれか。 ここで、講義名に対して担当教員は一意に決まり、所属コードに対して勤務地は一意に決まるものとする。 また、{ }は繰返し項目を表し、実線の下線は主キーを表す。

 ア
学生番号 講義名 担当教員 成績
2122 経済学 山田教授
 イ
社員番号 氏名 入社年月日 電話番号
71235 山田 太郎 2001-04-01 03-1234-5678
 ウ
社員番号 社員名 所属コード 勤務地
15547 小林 明 75T 東京
 エ
社員番号 身長 体重 趣味
71234 170 62 {テニス, ゴルフ}


答え ウ


解説

 ア  講義名から一意に決まる担当教員があるので、第1正規形です。
 イ  従属的、推移的に決まるデータがないので、第3正規形です。
 ウ  所属コードから一意に決まる勤務地があるので、第2正規形です。
 エ  繰返しがあるので第1正規形にもなっていない。


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

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