2020年 秋期 プロジェクトマネージャ 午前II 問2

JIS Q 21500:(プロジェクトマネジメントの手引き)によれば、プロセス“プロジェクト作業の管理”の目的はどれか。

 ア  確定したプロジェクトの目標、品質要求事項及び規格を満たしそうかどうかを明らかにし、不満足なパフォーマンスの原因及びそれを取り除くための方法を特定すること。
 イ  チームのパフォーマンスを最大限に引き上げ、フィードバックを提供し、課題を解決し、コミュニケーションを促し、変更を調整して、プロジェクトの成功を達成すること
 ウ  プロジェクト及び成果物に加えられる変更を管理し、次の実施の前に、これらの変更の受け入れ又は棄却を公式にすること
 エ  プロジェクト全体計画に従って、統合的な方法でプロジェクト活動を完了する。


答え エ


解説

 ア  確定したプロジェクトの目標、品質要求事項及び規格を満たしそうかどうかを明らかにし、不満足なパフォーマンスの原因及びそれを取り除くための方法を特定するは、“品質管理の遂行”の目的です。
 イ  チームのパフォーマンスを最大限に引き上げ、フィードバックを提供し、課題を解決し、コミュニケーションを促し、変更を調整して、プロジェクトの成功を達成することは、“プロジェクトチームのマネジメント”の目的です。
 ウ  プロジェクト及び成果物に加えられる変更を管理し、次の実施の前に、これらの変更の受け入れ又は棄却を公式にすることは、“変更の管理”の目的です。
 エ  プロジェクト全体計画に従って、統合的な方法でプロジェクト活動を完了するのは、“プロジェクト作業の管理”の目的です。


キーワード
・JIS Q 21500

キーワードの解説
  • JIS Q 21500
    JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引き)における、各プロセス群の内容は以下になります。
    • 立ち上げのプロセス群
      プロジェクトフェーズ又はプロジェクトを開始するために使用し、プロジェクトフェーズ又はプロジェクトの目標を定義し、プロジェクトマネージャがプロジェクト作業を進める許可を得るために使用する。
    • 計画のプロセス群
      計画の詳細を作成するために使用される。
      ここでいう詳細とは、プロジェクトの実行をマネジメントすること及びプロジェクトパフォーマンスの測定及び管理をすることができるようなベースラインを確定するために十分であることが望ましい。
    • 実行のプロセス群
      プロジェクトマネジメントの活動を遂行し、プロジェクトの全体計画に従ってプロジェクトの成果物の提示を支援するために使用する。
    • 終結のプロセス群
      プロジェクトフェーズ又はプロジェクトが完了したことを正式に確定するために使用し、必要に応じて考慮し、実行するように得た教訓を提供するために使用する。
    • 管理のプロセス群
      プロジェクトの計画に照らしてプロジェクトパフォーマンスを監視し、測定し、管理するために使用し、その結果、プロジェクトの目標を達成するために必要なときは、予防及び是正処置をとり、変更要求を必要に応じて行います。

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