2021年 秋期 データベーススペシャリスト 午前 問3

関係R(A, B, C)の候補キーが{A, B}と、{A, C}であり、{A, C}→C及びC→Bの関数従属があるとき、関係Rはどこまで正規形の条件を満足しているか。

 ア  第1正規形  イ  第2正規形
 ウ  第3正規形  エ  ボイス・コッド正規形


答え ウ


解説
正規形はデータの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。

  • 第1正規形
    データの繰り返し部分を別表にする。
  • 第2正規形
    1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
  • 第3正規形
    推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
  • ボイス・コッド正規形
    すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。
(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)


キーワード
・関数従属

キーワードの解説
  • 関数従属
    2つの集合の間で、一方の属性集合の値(の集合)がもう一方の属性集合の値を関数的に決定するという、関係のことを関数従属といいます。
    関数従属には、幾つかの特性があって
    • 増加:X→Yならば、XZ→YZ
    • 推移性:X→YかつY→Zならば、X→Z
    • 結合:X→YでありX→Zならば、X→YZ
    • 分解:X→YZならば、X→YかつX→Z
    などがそうです。

もっと、「関数従属」について調べてみよう。

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