2021年 春期 応用情報技術者 午前 問9

表に示す命令ミックスによるコンピュータの処理性能は何MIPSか。

命令種別 実行速度(ナノ秒) 出現頻度(%)
整数演算命令 10 50
移動命令 40 30
分岐命令 40 20

 ア  11  イ  25  ウ  40  エ  90


答え ウ


解説
この命令ミックスでの、1命令の処理時間を求めます。
整数演算命令は、実行速度:10ナノ秒で、出現頻度:50%なので、処理時間は、10ナノ秒×50%=5ナノ秒(@)になります。
同様に、移動命令は、実行速度:40ナノ秒で、出現頻度:30%なので、処理時間は、40ナノ秒×30%=12ナノ秒(A)になります。
また、分岐命令は、実行速度:40ナノ秒で、出現頻度:20%なので、処理時間は、40ナノ秒×20%=8ナノ秒(B)になります。

したがって、1命令の処理時間は@+A+B=5+15+10=25ナノ秒 になります。

求める、MIPS値は1秒間に25ナノ秒の命令を何百万回実行できるかなので、1秒÷25ナノ秒=40,000,000回になるので、40MIPS(ウ)です。


キーワード
・MIPS

キーワードの解説
  • MIPS(Million Instructions Per Second)
    コンピュータの性能を示す指標の一つで1秒間に何百万命令を処理できるかを表している。
    CPUによって命令体系が異なっていることや、メモリ構成や計測するプログラムでも値が大きく異なるので、MIPSを使って性能の比較を行う場合には、同一シリーズのCPUで同じメモリ構成、同じプログラムと環境を合わせる必要がある。

もっと、「MIPS」について調べてみよう。

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