PMBOKガイド第6版によれば、プロジェクト・スコープ・マネジメントにおける“要求事項の収集”で使用できる技法であり、次のような手順で実施する、ブレーンストーミングを強化した技法はどれか。
[手順]
- 提起された問題に対して、参加者がアイデアを書き出す。
- モデレータが参加者の全てのアイデアをフリップチャートに書き込む。
- 参加者が全てのアイデアを明確に理解するまで話し合う。
- 参加者がよいアイデアを5個選び、評価の高い順に5〜1の点数を投票する。
- 合計点が最も高いアイデアを選択する。
ア |
多基準意思決定分析 |
|
イ |
ノミナル・グループ技法 |
ウ |
フォーカス・グループ |
|
エ |
マインド・マップ法 |
答え イ
【解説】
ア |
多基準意思決定分析(multiple-criteria decision analysis)は、意思決定マトリクスを利用して系統的な分析手法を提供する技法です。(×) |
イ |
ノミナル・グループ技法は、ブレーンストーミングを強化した技法です。(〇) |
ウ |
フォーカス・グループ(focus group)は、市場セグメントを代表する人を会議室などに複数集めて、互いに意見を出したり議論してもらうことで、情報やフィードバックを得るマーケティング調査手法です。(×) |
エ |
マインド・マップ法(mind map)は、頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくする思考の表現方法です。(×) |
【キーワード】
・ノミナル・グループ技法
【キーワードの解説】
- ノミナル・グループ技法(nominal group technique)
ブレインストーミングに投票のプロセスを加え、得点によって優先順位をつけたり、合意を形成するようにした技法です。
ノミナルは「名目」や「名ばかり」と和訳されますが、点数によって名目だけでもアイデアをグループ分けすることができます。
一般的に乱雑になりやすいブレインストーミングでのアイデアをグループ化できるため、構造化されたブレインストーミングと呼ばれます。
もっと、「ノミナル・グループ技法」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|