2022年 春期 ITサービスマネージャ 午前 問5

s−ビスマネジメントにおいて、中断したサービスを復旧させるときの目標を定めた指標に、RPO(目標復旧時点)、RTO(目標復旧時間)及びRLO(目標復旧レベル)がある。 RTOとRLOを定めた例として、適切なものはどれか。

 ア  サービスの中断から1時間以内に、中断発生時点の1時間前の状態に復旧する。
 イ  サービスの中断から1日以内に、中断発生時点に提供していた基幹サービスと付帯サービスのうち基幹サービスを復旧する。
 ウ  サービスの中断発生時点の3時間前の状態にシステムを復旧し、利用者の50%以上にサービスを提供する。
 エ  ディスクの容量不足によるサービスの中断から3日以内に、ディスクの容量を中断発生時点の2倍に増強する。


答え イ


解説
RPO(Recovery Point Objective、目標復旧時点)は、システムの障害でデータが破損したときに、復旧するバックアップデータの古さの目標のことです。
RTO(Recovery Time Objective、目標復旧時間)は、不測の事態により業務が中断してから、復旧させるまでの目標時間です。
RLO(Recovery Level Objective、目標復旧レベル)は、業務が停止した際に、あらかじめ決められた一定の時間内に復旧を目指す目標水準です。

 ア  サービスの中断から1時間以内(RTO)に、中断発生時点の1時間前の状態(RPO)に復旧する。(×)
 イ  サービスの中断から1日以内(RTO)に、中断発生時点に提供していた基幹サービスと付帯サービスのうち基幹サービスを復旧(RLO)する。(〇)
 ウ  サービスの中断発生時点の3時間前の状態にシステムを復旧(RPO)し、利用者の50%以上にサービスを提供(RLO)する。(×)
 エ  ディスクの容量不足によるサービスの中断から3日以内(RTO)に、ディスクの容量を中断発生時点の2倍に増強する。(×)


キーワード
・BCP

キーワードの解説
  • BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)
    災害や事故、システム障害などの発生により、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続し、目標復旧時間以内に再開するために、事前に策定する計画です。
    BCPを作成するときには自社の抱えているリスクを洗出し、各リスクの優先順位付けを行い、行動計画を決めていきます。

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