D.J.ティースが提唱したダイナミック・ケイパビリティの説明として、適切なものはどれか。
ア |
環境の変化がない状況のもと、経営資源を効率的に活用し、既存の業務システムを用いて利益を最大化する能力 |
イ |
環境の変化を感知し、機会を捉え、組織内外の資源を再編成することによって、変革を行い、持続的競争優位を確立する能力 |
ウ |
既存の競争枠組みの中でフォロワの地位を長期的に維持するために、リーダーの戦略や製品の特長・価格を模倣する能力 |
エ |
専門化した大規模な組織において、上意下達の指揮命令の下、各自が担当する業務を所定の規則に従って遂行する能力 |
答え イ
【解説】
ア |
環境の変化がない状況のもと、経営資源を効率的に活用し、既存の業務システムを用いて利益を最大化する能力は、オーディナリ・ケイパビリティ(ordinary capability)です。(×) |
イ |
環境の変化を感知し、機会を捉え、組織内外の資源を再編成することによって、変革を行い、持続的競争優位を確立する能力は、ダイナミック・ケイパビリティです。(〇) |
ウ |
既存の競争枠組みの中でフォロワの地位を長期的に維持するために、リーダーの戦略や製品の特長・価格を模倣する能力は、フォロワーシップ(followership)かな?(×) |
エ |
専門化した大規模な組織において、上意下達の指揮命令の下、各自が担当する業務を所定の規則に従って遂行する能力は、職務(業務)遂行能力でしょうか?(×) |
【キーワード】
・ダイナミック・ケイパビリティ
【キーワードの解説】
- ダイナミック・ケイパビリティ(dynamic capability、企業変革力)
企業が時代や市場の変化に合わせて自社の経営戦略を変革する能力のことで、以下の3つの能力から成るとされています。
- 感知(sensing):脅威や危機を感知する能力
- 捕捉(seizing):機会を捉え、既存の資産・知識・技術を再構成して競争力を獲得する能力
- 変容(transforming):競争力を持続的なものにするために、組織全体を刷新し変容させる能力
もっと、「ダイナミック・ケイパビリティ」について調べてみよう。
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