2023年 春期 応用情報技術者 午前 問25

コンピュータグラフィックスに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  テクスチャマッピングは、すべてのピクセルについて、視線とすべての物体との交点を計算し、その点から視点に最も近い交点を選択することによって、隠面消去を行う。
 イ  メタボールは、反射・透過方向への視線追跡は行わず、与えられた空間中のデータから輝度を計算する。
 ウ  ラジオシティ法は、拡散反射間の相互反射による効果を考慮して拡散反射面の輝度を決める。
 エ  レイトレーシング法は、形状が定義された物体の表面に、別に定義された模様を張り付けて画像を作成する。


答え ウ


解説

 ア  テクスチャマッピング(texture mapping)は、形状が定義された物体の表面に、別に定義された模様を張り付けて画像を作成します。(×)
 イ  メタボール(metaball)は、物体を球やだ円体の集合として擬似的にモデル化します。(×)
 ウ  ラジオシティ法は、拡散反射間の相互反射による効果を考慮して拡散反射面の輝度を決めます。(〇)
 エ  レイトレーシング法(ray tracing)は、光源からの光線の経路を計算することで光の反射や透過などを表現し、物体の形状を描画します。(×)


キーワード
・ラジオシティ法

キーワードの解説
  • ラジオシティ法(radiosity)
    コンピュータグラフィックを作成する計算方法で、光源からの光だけでなく、複数の物体が光を反射させて互いを照らす効果を加味することでより自然な表現を実現する方法です。

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